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ミカワバイケイソウ・スラガテンナンショウー4月下旬・自然遺産の森

 4月中旬から下旬にかけて自然遺産の森を何回か散策しました。
今日はその中から2つの花を記事にします。
両方とも東海地方の名前が付いています。
 
 
ミカワバイケイソウ

東海地方に点在する湿地に生えているユリ科の植物です
絶滅危惧種に指定されています。
 
 

良く似た野草を見た事があると思います。これは高山植物のコバイケイソウの変種と言われています。
 
 

氷河期を過ぎて地球が次第に暖かくなるにつれてコバイケイソウは高山へと自生地を移した。東海地方の湿地に生き残ったこの野草は湿地と言う環境の中で少しづつ適応して今に生き残ったと言われています。
 
 

コバイケイソウとは葉の大きさ、花の密度が違っています。
 
 
ミカワバイケイソウの両性花

コバイケイソウもそうですが、花穂の中の真ん中で立っている花穂についている花は両性化で受粉すれば種子ができます。
オシベとメシベがあります。
 
 
雄花

花穂の中の横に伸びている花穂は皆雄花ばかりです。
メシベは見当たりません。
 
この花はスプリング。エフェメラルで7月ともなると地上から姿を消します。
 
 
スルガテンナンショウ

いわゆるマムシグサの仲間、サトイモ科。
この森でも湿地状の所に何株か生えています。
 
 
スルガテンナンショウ

マムシグサの仲間にも色々と種類があり、これは静岡県で見つけられたことからスルガテンナンショウとなりました。
 
 
仏縁苞の中

ちょいと失礼して仏炎苞の中を覗いてみます。
この先端が丸い塊の様になっているのがスルガテンナンショウの特徴です。
 
 
雄花

テンナンショウの仲間は雌雄異株。それも地下の根茎の栄養状態によって雄花になったり雌花になったりします。
この写真の様に着物のすその合わせ目の様な所に小さな隙間が開いていれば雄花。中に入った虫は花粉を体に着けてここから脱出して他の株へ移っていきます。
 
 
雌株

雌株の場合、ここに隙間はありません。中に入った虫はメシベに受粉した後は
上からも下からも脱出出来ずにこの仏炎苞の中で死を待つばかりと言う世にも残酷な物語です。
 
 
 
 
 
 
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コメント

No title

今晩は
ミカワバイケイソウの花を大きく撮られて沢山だているシベが綺麗ですね。
スルガテンナンショウも面白い形をした花ですね。
ナイスです!!

No title

こんばんは。

珍しいものを拝見しました。
スルガテンナンショウの雌雄はこの隙間だけとなると見逃してしまうでしょうね。

ナイス☆

No title

こんばんは!
ミカワバイケイソウは当地の山の至る所に生えている「バイケイソウ」の親戚みたいなものなのでしょうか?
氷河期まで遡る話にロマンを感じます♪
スルガテンナンショウもなかなかユニークな花ですね!
マムシ草はちょっと気味が悪く素通り
ナイス!

No title

ミカワバイケイソウは、この時期でしたか~
昨シーズン6月中旬に、終わりかけのこの花を始めて見ました。
今年は咲いているこの花を見に行きたいなあ…
テンナンショウの雌雄の見わけ方がわかりました!なるほどデス(*^_^*)
ありがとうございます。
ナイス☆

No title

それぞれに物語がありますね。
「ふ~ん」「へぇ~」の連続でした。
スルガテンナンショウは、とても気になる植物ですね。こんなの大好きです。
でも、子孫繁栄のお手伝いをしてくれた虫が、雌花の中で最後を迎えなければならないとは、なんとも悲しい結末ですね。
ありがとうございました。

No title

もう、ミカワバイケイソウの咲く季節なんですね
テンナンショウの仲間もずいぶん見かけるようになりました

No title

クラゲさん
隠しておくと見たくなるのが人情。と言う事で覗いてみると丸坊主の様な姿。
この形でマムシグサの仲間は見分けることができます。
ナイス有難うございます。

No title

ひまじんさん
本来高山へ行かないと見られないコバイケイソウの仲間が里山で見る事ができます。
マムシグサの仲間は少しギョットする所もありますね。
ナイス有難うございます。

No title

田舎のオヤジさん
マムシグサの仲間は殆ど雌雄異株で、雄なのか雌なのか知りたくなるとここを見ます。勿論雌の場合は秋になると真っ赤な気持ち悪いような実を見る事ができます。
ナイス有難うございます。

No title

山鰍 さん
バイケイソウはこの辺ではあまり見かけませんが同じユリ科の仲間です。全体の姿としてはコバイケイソウにそっくりです。
この辺の里山は常に水が少しづつ流れているので地面はいつも冷たい、そして肥料分がたまらない。冷たい、貧栄養が高山と似た環境と言う事で生き残ってきたのかなと思います。
ナイス有難うございます。

No title

ちんべさん
そうですか、そちらの方では6月に入ってからミカアバイケイソウの花が咲くのですか。やはり少しこの辺とは違いますね。
今度、マムシグサの仲間を見かけたら裾のあたりを見てください。へ~これか。
ナイス有難うございます。

No title

凛華 さん
マムシグサの仲間は殆どこの裾の部分を見ると雌雄が分かります。
植物と昆虫の関係を見るとほんと、へ~と言う事が多いですね。
虫にとっては何とも残酷な話ですね。
ナイス有難うございます。

No title

maroさん
ほんと、気が付くともうこんなに季節が進んでいるのと言う事が良くありますね。ミカワバイケイソウもそろそろこの辺では花の季節が終わろうとしています。今日、森の中でツツドリが鳴いている声を聞きました。
ナイス有難うございます。

No title

ミカワバイケイソウ、今までに見たことがありません
自然遺産の森は一度だけセツブンソウが咲いているときに行きました
まだこの花咲いてるかな~
スルガテンナンショウ、雌雄を気にしてみたことがありません
こういうことにも興味を持つと植物がますます好きになりますね

No title

ちーちゃんさん
ミカワバイケイソウの花はそろそろ終り頃かと思います。ここ一両日でしたらまだ少し花が残っているかと思います。
今度マムシグサの仲間を見かけたら雌雄を見てください。ヘ~と言う感じがします。
ナイス有難うございます。

No title

今日(7日)、自然遺産の森に行って、ミカワバイケイソウを見てきました~
まだ綺麗なのもあり嬉しかったです
スルガテンナンショウは見つけることが出来ませんでした
建物の裏にユキノシタが咲いていてこれまた嬉しかったです
糸トンボの2種類を見ることが出来ました

No title

ミカワバイケイソウ・・小さな花が綺麗ですね。
花も環境変化により、変遷してきたのですね。これからの温暖化もいろいろ植物の分布に影響がありそうですね。

スルガテンナンショウ・・・雄雌の虫に対する違いは、なにか意味があるのでしょうかね?。

No title

ちーちゃんさん
ミカワバイケイソウの花、間に会って良かったですね。あそこは環境が適しているのか生息範囲は少しづつ広がっているようです。花は隔年に多かったり少なかったりですが、毎年4月後半から咲き始めます。また来年も訪れて見てください。
ナイス有難うございます。

No title

やまやまhiやん さん
温暖化が続いて日本の植生にも長い年月で見ると必ず変化があると思います。
テンナンショウに限らず自然の中で生きている生き物はすべて自分と子孫のために有利なように生きているのだと思います。共生とかいいますが1種類の生き物にとっては残酷までに自分のことだけ考える。
テンナンショウの仲間にとっては雄の花からは虫が脱出して他の花に行って受粉してもらわなければならない。雌の株にとっては他の株の花粉を持ってきた虫は中であばれまわってメシベに受粉して貰わなければならない。脱出用の穴を用意する必要はない。受粉したあとはもう虫には用がないのでそこで死んでも一向に構わない。
こんなところでしょうか。

No title

トミさん
そうですね。
自然は助け合って生きているように見える面と、自己優先で生き残る策を講じている面と・・・面白いですね。
環境変化に一番弱いのは人間かもしれませんね。

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岐阜県各務原市の里山の自然を楽しみながら歩いています。
花や虫や野鳥などなんでも見てやろうの気持ちでいます。

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