クサレダマの花・ハッチョウトンボ。ミズゴケー６月下旬築水の森

前回に続いて６月下旬、春日井市築水の森へ行った時の植物・トンボ等です。

 

 

築水の森の池

この池の周りを散策しました。この池はかつて、農業用水池として作られました。今でも使われています。

 

 

クサレダマ

この黄色い花が咲いている野草です。サクラソウ科オカトラノオ属。湿地に自生します。

 

 

クサレダマ

「腐れ玉」ではなくて「草」の「レダマ」の意味。レダマは私はまだ見た事がありませんが地中海沿岸に自生する小さな木で花が良く似ているそうです。

 

 

クサレダマ

花は黄色で良く目立つきれいな花です。

 

 

アカメガシワの雌花

特別目だつ花ではありませんが、写真を撮ったのでアップします。

雌雄異株でこれは雌花。

アカメガシワは古代から日本人はカシワ（カシワ餅の）等と一緒に食器代わりに使って来ました。そこから「芽の赤いカシワ」

 

 

アカメガシワの雌花

これは雌花。トウダイグサ科アカメガシワ属。

今でも伊勢神宮等では神様に食べ物をお供えする時にアカメガシワの葉に載せてお供えするとか聞きました。

 

 

アカメガシワ雄花

雄花。

かつて、森を案内した時にそんな話をしたら、その方いわく「四国では今でも

お墓参りする時にこの葉に食物を載せるよ」と話してくれた。

 

 

ネムノキ

ネムノキが今野山で花盛りです。

南国の木なので葉の出るのがかなり遅い。その為にこの木の葉が出るともう霜が降りないということで昔から農作業の目安にしてきた。

 

 

ネムノキの花

１つの花の塊に１０数個の花を付けている。夜に咲きだす変わった花なので受粉は夜活動するスズメガを頼りにする。

 

 

ネムノキの花

花の集団。筒状のが花弁。中に１つだけ長い花弁を持った花がある。ほぼ花集団の中心にある。スズメガを呼ぶのはこの花。花の蜜はこの花にしかない。

スズメガは夜の暗い中ですぐにこの花を見つけるらしいです。

尚、赤いのは皆オシベで赤いオシベがほぼ枯れて来るとそれぞれの花の中で１本だけメシベ（白）が元気に受粉態勢に入る。オシベ先熟。

 

 

ハッチョウトンボ

この湿地にハッチョウトンボが生息しています。雄は真っ赤で２ｃｍ前後。

これが意外とカメラのピントが合いにくい。真っ赤な小さなターゲットは撮りにくいですね。

 

 

ハッチョウトンボ雄

絶滅危惧種に指定している自治体が多いですね。

行動範囲は狭くて数ｍ以内とか。

 

 

ハッチョウトンボ雌又は若い雄

こちらは雌か若い雄。

 

 

ハッチョウトンボの雌か若い雄

尻尾を上げて威嚇している？

 

 

ミズゴケ

ミズゴケにも色々と種類があるようですが、良くわかりません。

園芸用としては必要不可欠のもの。その殆どは外国からの輸入品。

日本に自生しているのは採取禁止になっている様です。

 

 

ミズゴケ

この森のミズゴケも１時盗掘に合い、かなり減りました。その後、注意をしたり保護をしたりして今はご覧の様にかなり回復してきました。

 

最後までお付き合い頂きまして有難うございました。