fc2ブログ

記事一覧

エゴツルクビオトシブミ・カマツカの花・ヒノキの幼果・ダイミョウセセリー5月中旬:自然遺産の森

5月中旬、MFの自然遺産の森へ行って来ました。天気が良くて木々の緑もすっかり濃くなって初夏の装いです。花も沢山ありましたが、昆虫も沢山活動していました。そんなフィールドの様子を2回に分けてアップします。


初夏の自然体験塾
1.自然体験塾の初夏190519自然遺産の森
この建物はここでイベントなどをする時に使われる。自然公園の開園の時に近郷の庄屋さんの家を移築しました。


エゴノキの花
2.エゴノキの花190519自然遺産の森
白い花を下向きに沢山咲かせます。ブロ友さんはこの花を森のシャンデリアと呼んでいました。なるほどです。


エゴノキの花
2-2.エゴノキ180430鵜沼の森
秋に実が生りますが、その実はヤマガラの大好物。ヤマガラが毎日食べに来てすぐに無くなります。


エゴツルクビオオシブミ
2-3.エゴツルクビオトシブミ190519自然遺産の森
木に近づいて良く見ると何か沢山ぶら下がっています。エゴツルクビオオシブミという小さな甲虫が作った揺籃。この中に卵を産み付けています。


エゴツルクビオオシブミの揺籃
2-4.エゴツルクビオトシブミ190519自然遺産の森 (3)
せっかく産み付けたのですが、1つだけ中を開けて見ます。接着材も使わずに葉を上手に折り曲げてほどけないように巻き上げる
その技術は芸術的に思えます。


エゴツルクビオオシブミの卵
2-5.エゴツルクビオトシブミの卵190519自然遺産の森 (3)
卵が出て来ました。小さな卵が1つ。小さな虫が1つづつ卵を産み付けて葉を巻き上げて・・・その労力は大変なものがあります。


エゴツルクビオオシブミの成虫
2-6.エゴツルクビオトシブミ雄150503自然遺産の森   2-7.エゴツルクビオトシブミ130501自然遺産の森 (10)
左が雄、右が雌です。雄の方が首が長いので分かります。
この時、親の虫の姿を見つけることができませんでしたが以前に撮った写真をアップします。


コマユミの花
3.コマユミの花190519自然遺産の森
花はあまり目立ちません、秋の実は赤くてかわいらしいです。


カマツカの花
4.カマツカの花190519自然遺産の森
この季節、森の中の木々は白い花が多いですね。


4-2.カマツカの花190519自然遺産の森 (3)
バラ科の花。秋には赤い小さな実が生ります。最近は見ませんがこの木は牛の鼻輪などに使った。別名:牛殺し。


ヒノキの幼果
4-3.ヒノキの幼果190519自然遺産の森
スギそしてヒノキの花粉症も5月の連休前後にほぼ終息したようですね。そのヒノキは花粉を飛ばし、受粉した幼果は今こんな状態です。


ヤマトシリアゲ
5-2.ヤマトシリアゲ(雌)190519自然遺産の森
森の中ではいまこんな虫が沢山います。シリアゲムシ目シリアゲムシ科。この虫はお尻を上げていないので雌。雄はお尻をサソリのようにクルッと上げています。夏に羽化して秋に良く見るベッコウ色のはかつてベッコウシリアゲといわれていましたが同じ虫の春型、夏型と分かったようです。


ダイミョウセセリの交尾
5-3.ダイミョウセセリ交尾190519自然遺産の森
春に羽化したチョウ。ヤマノイモなどが食草なのでこれからヤマノイモの葉で幼虫を見かけることがあります。


オオシモフリコメツキ
5-4.オオシモフリコメツキ190519自然遺産の森 (2)
コメツキムシ科。やや大型のコメツキムシです。


ホタルガ幼虫
5-5.ホタルガ幼虫190519自然遺産の森
これから秋にかけて黒い翅に白い太い線が入ったホタルガが良く飛び交うようになります。そのホタルガの幼虫。ヒサカキの葉などが食草。幼虫も良く目立つ色合いです。


今日の記事は終わります。
最後までお付き合い頂きまして有難うございました。
次回はこの続きです。



スポンサーサイト



コメント

No title

トミさん、こんにちは(。◠‿◠。)
新緑過ぎて初夏となり里山の木々も深緑となって来ていますね。
エゴノキの花が沢山咲いていっぱい実が付くでしょうね。
ヤマガラはこの果実が好きなようで秋になると食べに来ますね。
マユミの花はこちらでもよく見掛けますが小さい花で撮るのが大変ですね。
いろいろの昆虫が飛び回る季節ですね。
ナイスショットです(。◠‿◠。)

オトシブミ

エゴツルクビオトシブミの揺りかごはしっかり巻かれていて、まさに巻かれた文ですね。よくこんなにしっかりと作れるものだと感心します。落とし文の名前も粋な感じがして、ナイスです。エゴノキの実ができると、今度はエゴヒゲナガゾウムシの出番ですね。

No title

我が家の植物にも虫が集まってきます。バラの葉やサンショウの葉、ツバキの葉がぼろぼろになっているのに気が付きました。虫の名前は億劫で調べていません。

オトシブミ

エゴツルクビオトシブミの雄は名前通り、首の長い姿が見飽きません。
揺籃は雌が作るのでしょうか。
小さな体で上手に作るものですね。
コマユミの花はマユミにそっくりですね。
ダイミョウセセリの交尾は初めて見せていただきました。

No title

ダイミョウセセリの交尾葉裏で行っているのですね。透けた葉の光を通して浮かび上がる姿が素敵ですね。
エゴツルクビオトシブミ♀の方が首が短いのですか!ゆりかごを作るのは雌の仕事だと思うので首が長い方が便利なような気がするのですが逆なんですね!マイーフィールドにもエゴノキがあるのでいても不思議はないのですがなかなか見つけられません。

こんばんは

緑濃くなってきましたね。

ウシ殺しと言われるカマツカは、知人の大工が玄能の柄に利用していました。
ホタルガの幼虫はカラフルですね。初めて見ました。

深緑の季節到来ですね!

更新お疲れ様です。深緑の季節到来で虫たちも生き生きとしていますね。
エゴツルクビオオシブミが作った揺籃には驚きました。
□まとめ□
本日も有意義な話題を提起して頂きました。更新に感謝しています。ありがとうございます。

おはようございます。

自然体験塾もまるで別世界のように爽やかになりましたね

大きなエゴノキ、たくさんのお花~見事ですね(^-^)/
「森のシャンデリア」、お上手ですね(*^^*)

オトシブミ~小さな小さな虫さんが小さな卵を大切に命を繋いで~ホントに!!!!器用に作るのですね~😉e-51e-2

濃い緑に白色のお花が美しい新緑の爽やかな季節ですねe-68🌺✨🍃✨

見事なものですね~♪

落とし文!
これほど小さい虫が道具も使わずに葉をこれだけしっかりと巻き上げてロールにする!自然は何時もワンダフルでアメージング♪一級の芸術品!!
昆虫の親の愛の深さを見る思いです。
いい季節になりましたね~!

No title

ひまじんさん
コメントありがとうございます。
梅雨入り前のこの時期は晴れると気持ちがいい季節ですね。この時に咲くエゴノ花は沢山下向きに咲くので私の好きな花の1つです。
この時期に咲く花としては珍しく白くないコマユミ(マユミも)小さなな花のであまり目立ちませんですね。

RE:オトシブミ

nika4beagleさん
コメントありがとうございます。
あの小さな虫が大きな(虫にしてみたら)葉をせっせと巻き上げてホチキスも接着剤も使わずに作り上げる技は凄いと思います。
今年こそはあのウシヅラヒゲナガゾウムシの顔を正面から撮りたいものと思います。

No title

harekaさん
コメントありがとうございます。
多くの春生まれた虫がいまアオムシ、ケムシの時で植物の葉をせっせと食べていますね。自然の中では観察の対象になりますが、我が家の庭では駆除の対象になります。

RE:オトシブミ

緑の散歩道さん
コメントありがとうございます。
オトシブミの仲間は皆面白い姿をしていますね。
エゴツルクビオオシブミの場合は雌が交尾の後先端に卵を産んでから1匹でオトシブミを作り上げます。多分1つ作るのに1時間以上はかかるのではないかと思います。マユミとコマユミの花はよく似ていますね。

No title

yasukoさん
コメントありがとうございます。
エゴツルクビオオシブミは雌が揺籃を1匹で作り上げます。かなりの体力がいるのではないかと思います。そのために逞しくなければならない。写真を見ると雌の方が体がガッシリしていて逞しいのはそのためか?

RE:こんばんは

田舎のオヤジさん
コメントありがとうございます。
お知り合いの大工さんの玄能の柄はカマツカの木ですか。鎌の柄と同じ使い方ですね。1つ参考になりました。
ホタルガの幼虫は少し派手ですね。

RE:深緑の季節到来ですね!

横町利郎 さん
コメントありがとうございます。
この季節は緑が濃くなって、花も咲き、虫も沢山その虫を餌に小鳥が子育てに熱心。そんな自然の繋がりを感じる季節です。
エゴツルクビオオシブミの作る揺籃は、王朝時代の恋文はこのような巻物にして恋人に分かるように落としたらしいです。その恋文によく似ているという事でこのような名前になりました。

RE:おはようございます

星あかりさん
コメントありがとうございます。
エゴノキの花は木全体に白い花が下向きに沢山咲くので満開の時には本当にきれいです。
このオトシブミは上手に作るでしょう。不器用な私は何回か真似して作ってみましたが到底できません。雌だけで作るのですが、多分1つ作るのに1時間以上はかかると思います。

RE:見事なものですね

山鰍さん
コメントありがとうございます。
私もこの揺籃を作るのに挑戦して見たのですが、到底ホチキスも接着材も使わずに作れないです。
この場合雌が1匹で作ります。あの小さな虫にしてみたら、かなりの重労働。それもいくつもいくつも作るのですから。写真を御覧なれば分かるように雄は体が華奢。母はたくましいですね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

トミさん

Author:トミさん
ヤフーブログから移って来ました。よろしくお願いします。
岐阜県各務原市の里山の自然を楽しみながら歩いています。
花や虫や野鳥などなんでも見てやろうの気持ちでいます。

最新コメント

コンパクト月別アーカイブ

コンパクト月別アーカイブ