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オトコヨウゾメの実・ヤマテリハノイバラの実・ミヤマシキミ・カンスゲワタムシ・クヌギハマルタマフシー10月下旬:不動の森

10月下旬、関市不動の森で定例の観察会を行いました。この観察会はファミリー
相手。小さな子供さんも参加してきます。子供から大人までが対象。この季節は春から夏のように昆虫が少ないので子供さんの興味を維持しなければなりません。


観察会風景
1.観察会風景231028不動の森 (129)



イヌザンショウの実
2-2.イヌザンショウの実231028不動の森 (202)
まずは私がいくつか食べて見せる。美味しくはないが毒ではない。虫がいないときには食べること、香り(臭い)を感じる事、手で触ることなどが子供の興味を引く1つの方法。でも食べるには毒になるものもあるということも教えないといけない。


オトコヨウゾメの実
2-3.オトコヨウゾメ231028不動の森 (123)
ガマズミの仲間でご覧のように実がきれい。美味しくはないがこれも食べることができます。


フユノハナワラビ
2-4-2.フユノハナワラビ221028自然遺産の森
フユノハナワラビはかつては珍しくて生えていると大切にしたものですが、最近はあちこち増えてきましたね。この森でも沢山生えています。



ヤマテリイハノイバラの実
2-6.ヤマテリハノイバラの実231028不動の森 (167)
この辺の里山でノイバラの仲間で一番多いのはヤマテリハノイバラ。その実がきれいに色づいています。



ミヤマシキミ
2-7.ミヤマシキミの実231028不動の森 (131)
ミヤマシキミの大きな株があります。これは雌株ですが、近くに雄の大きな株もあります。赤い実が沢山生っています。



ミヤマシキミの実
2-8.ミヤマシキミの実231028不動の森 (132)
赤くてきれい、美味しそうに見えますが、毒を持っているので決して食べてはいけない実です。



ミヤマシキミの雄株の蕾
2-9.ミヤマシキミの雄花蕾231028不動の森 (127)
立派な雄花の蕾です。



ミヤマシキミの雌株の蕾
2-9-1.ミヤマシキミ雌花の蕾210104自然遺産の森
雄花の蕾と比べると小さな雌花の蕾。雄株の蕾ともども来年の春には花が咲きます。



クロアゲハの幼虫
2-9-2.クロアゲハの幼虫がミヤマシキミに231028不動の森 (196)
いつも感心するのは昆虫などは植物を間違えないですね。ミヤマシキミは毒があると言ってもミカン科。ミカンの木にはアゲハが卵を産み付けて幼虫が食べて育ちます。あまり見た事がないですが、クロアゲハの幼虫がこの葉を食べていました。人間にとっては毒でもアゲハの幼虫にしては同じミカンの仲間ということが分かっている。尚、この幼虫は3~4齢かな。



コウヤボウキとクチナガガガンボ
3.コウヤボウキとクチナガガガンボ231028不動の森 (110)
コウヤボウキの花には良くクチナガガガンボがやってきていますね。この花では2匹が吸蜜中でした。



フジバカマ
3-3.フジバカマ231028不動の森 (120)
誰かが植えたのでしょうね、フジバカマの花が2~3株ほど咲いていました。



ノコンギク
3-4.ノコンギク231028不動の森 (116)
ノコンギクが花盛り。


キタテハ
4.キタテハ231028不動の森 (153)
スズカアザミにキタテハが。



カンスゲワタムシ
4-4.カンスゲワタムシ231028不動の森 (109)
この植物は常緑スゲの仲間でナキリスゲ。花が終わり、実が出来てその実に何か白い綿のようなものがついている。アブラムシのカンスゲワタムシが生活していた痕。



カンスゲワタムシ
4-4-2..カンスゲワタムシ231028不動の森 (192)
この時期はもうアブラムシは白い綿のようなものを残していなくなりました。



オニドコロの黄葉
4-5.オニドコロの葉231028不動の森 (123)
オニドコロの葉が黄葉しきれいな光景でした。



クヌギハマルタマフシ
4-6.クヌギハマルタマフシ231028不動の森 (208)
アベマキの葉にきれいな赤い球のようなものがついています。


クヌギハマルタマフシ
4-7.クヌギハマルタマフシ231028不動の森 (207)
アップで見ると中々きれいでしょう。よく見るとアベマキの葉の表の支脈に沿って赤い球が出来ています。これはコナラやアベマキやクヌギの葉などにクヌギハマルタマバチが産卵して出来た虫こぶです。この1つの虫こぶの中に1匹のハチの幼虫がいるはずです。


子供の遊び
5-2.子供たちの遊び231028不動の森 (139)
虫が葉を食べて開けた穴や自分たちが開けた穴を通して太陽の光で影絵のようにして遊んでいました。


今日の記事は終わります。
最後までお付き合い有難うございました。
次回はこの続きで田んぼで見た植物や虫たちです。










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コメント

赤い実

赤い実が色々綺麗ですね。うちの方ではオトコヨウゾメやミヤマシキミ、ヤマテリハノイバラはないです。ノイバラとテリハノイバラしかないのでヤマテリハノイバラとどう違うのか見てみたいです。

No title

こんにちは。

こうして指導員のもとでの自然観察は参加する親子にとってもいい観察会になりますね。
秋ならではの木々の実や葉の様子は見ているこちらも勉強になります。
ミヤマシキミの実も見てみたいと思っていますがまだ確認ができていません。

こんにちは

「オトコヨウゾメ」面白い名前ですね~。見たことあるのかもしれないけれど、ガマズミの仲間は名札がついていないとわかりません。ガマズミとは実の形もちょっと違い、かわいらしい!
たまに見る葉の上の赤くてまあるい球は卵だったんですね~
クヌギハマルタマフシ←読むだけでも大変だ~(>_<)
クヌギハマルタマバチの卵ですか~蜂の世界も広いですね。蜂の卵だなんて思いもしなかった!
コウヤボウキにはクチナガガガンボがいっぱいでいつも「お気に入りなんだなぁ~」って見ていました。
子供達の遊びは楽しそう~。
私もトチノキの穴あきの葉からお日様を見て楽しんでいます。

No title

yasukoさん
コメントありがとうございます。
そうですか、そちらにはオトコヨウゾメ、ミヤマシキミ、ヤマテリハノイバラなどは見当たらないですか。ヤマテリハノイバラはノイバラなどとは葉に違いがあります。ノイバラより少し小さくてテリハノイバラほどの照りがない、と言っても実物を見ないと分かり難いですね。

No title

田舎のオヤジ さん
コメントありがとうございます。
田舎のオヤジさんも経験がありますが。子供相手ですと目線や興味の対象が違うのでこちらも結構面白いですね。ミヤマシキミはどちらかと言うと暖かい地方が自生地なので田舎のオヤジさんのエリアは?ではないかなと思います。

RE:こんにちは

徒然散歩さん
コメントありがとうございます。
オトコヨウゾメの名前の由来は不明ということのようです。ガマズミをヨウゾメと呼ぶ地域はあるようですが、ではオトコは?
「葉の上の赤くてまあるい球」はタマバチが産卵して孵化した幼虫が中で成長しています。このまあるい玉を開けると幼虫が出てきます。色々な植物に色々な昆虫が卵を産みつけて虫こぶを作り中で大きくなります。
本当にクチナガガガンボはコウヤボウキの花が好きですね。同じような花のアザミでも時々見かけます。

こんにちは♪

食べられるもの、食べてはいけないものの見極めは大切ですね。
私も一緒に参加したいくらいです。
コウヤボウキに虫が吸蜜に来ているのは見たことがなかったです。

✿母は社交性があるのかしら。毎週楽しみにしています。

No title

美風(mifu)さん
コメントありがとうございます。
こういう観察会の時には子供さんには出来るだけ5感を使って遊んでもらおうと思っています。味わう、触る、匂い(臭い)、音そしてもちろん見る。でもどこにでも危険があるのでその辺を体験して覚えて行ってもらおうと思っています。
そうですか、コウヤボウキを見るとあまり目立たないですが、大きな蚊のような虫が時々来ています。
社交性のあるお母さん、良いですね。見習いたいですね。

No title

オトコヨウゾメの実は食べてみたことがないです。可愛い実ですよね。実でも葉でも毒でなければ、触ったり匂いを嗅いだり味わってみたりすると面白いですよね。親子観察会、楽しそうです。
イヌザンショウの実は食べてみたことがありますね。

No title

山が好きさん
コメントありがとうございます。
オトコヨウゾメの実は見た目ほど美味しくはないです。でも毒ではないので機会があったら1度お試しを。
子供相手の場合は説明だけではすぐに飽きてしまうので5感を使ってもらうようにしています。
イヌザンショウの実を口に入れた事があるのですか、山椒ほどではないが香りも味も少しありますね。

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岐阜県各務原市の里山の自然を楽しみながら歩いています。
花や虫や野鳥などなんでも見てやろうの気持ちでいます。

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